2018年 07月 21日
ここ数年間、ヒブ・肺炎球菌ワクチン等定期予防接種の種類が非常が多くなり、無料化が進んだことから、子ども達の病気が30%程度少なくなっています。しかし、今年になり定期予防接種の対象外の 水痘(みずぼうそう)やおたふくかぜ等がやや目立ってきています。水痘は脳炎になる可能性、おたふくかぜは 2000人に1名程度 難治性難聴になったり、髄膜炎になることが多々あります。任意接種ですが、これらは予防接種にて防ぐことが可能です。以下の予防接種をお勧めします。 (1)水痘ワクチン 最近、水痘で受診するお子さんが目立ってきています。3ヶ月以上間隔をあけて2回接種します。(大人でも) (2)おたふくかぜワクチン 現在週に数名の受診者がいます。大きくなると重症化する可能性があります。数年間隔をあけて2階接種が勧められています。(大人でも) (3)三種混合(百日咳・ジフテリア・破傷風)ワクチン 以前から1歳までに4回のワクチン(4種混合or3種混合)を皆さん接種していますが、その中の百日咳の抵抗力は早くも5歳頃には低くなってしまい、それ以降の年齢での百日咳が問題になっています。大きなお子さんや成人では重篤な経過をみることはほとんどありませんが、感染した方から小さなお子さん(新生児等)に感染すると大変なことになります。できれば5-7歳頃にもう一度三種混合ワクチンを接種して、百日咳の抵抗力をあげておくことが必要です。 (4)ポリオワクチン ポリオワクチンも5歳以降に効果が低くなってきていることが判っています。まだ世界ではポリオ流行地が存在することから、抵抗力を持続させる為、5-7歳でもう一度接種をお勧めします。 (5)B型肝炎ワクチン 世界中に蔓延しているB型肝炎。慢性肝炎になると将来がん化することも多々あります。現在定期接種で3回接種されていますが、定期接種になる前のお子さんは抵抗力がありません。学校等での皮膚や粘膜の強い接触や大人になってからの性交渉で毎年数万人が感染しているようです。接種していないお子さんは、将来を考えると3回の接種が必要と考えます。 上記ワクチンは、接種した方がお子さんによりメリットがあると考えられ、学会等で勧められているものです。年齢は、三種混合ワクチンとポリオワクチンを除いて、何歳でも接種可能です(大人でも)。現在のところ(1)ー(3)が特にお勧めです。 詳しくは、当院職員にご相談ください。予約は受付・電話(0220-22-2567)・web(https://ver2.yoyakuru.net/rs/yagiclinic/web/)からお願いします。
by tsyagi
| 2018-07-21 10:52
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